My Rustic Style

好きなデザインで、お気に入りの空間作り。

The Blackhole of Macarons #1 was

 

もう直ぐ深夜2時。

私はまだマカロンを完成させられないでいる。

 

 

昨年、両親の件で色々とお世話になった方々へのお礼の1つとして、ピエール・エルメのマカロンをお渡しした。黒文字でピエール・エルメとシンプルに書かれた白い紙袋をお渡しすると、皆さん、とても喜んで下さったのを覚えている。

いやいや、マカロンと言えばラデュレでしょ、と思う方もいらっしゃるかも知れないが、どこのマカロンであろうと、あのコロンと丸いフォルムのカラフルで小さなお菓子は、幸せが具現化されたものだと思う。

 

アメリカでも一時期マカロン・ブームが起こった。最近ではもうスーパーやコストコでもマカロンを見かけるくらい、身近なスイーツになった。

 

そんなマカロンだが、食べるのと作るのでは、その幸福度には雲泥の差があるというのが私の個人的な見解だ。

マカロンは非常に繊細で完璧に作るのが難しい。例え外見がバッチリ整っていて美しくても、いざ割ってみると中身が空洞になっていたり、微妙に生焼けだったり、もう完全にout of controlだ。I know, I know, baking is a science, and I am horrible at it.

だから、マカロンを作る度に、その底なしの沼というか、ブラックホールというか、出口の見えない暗い深淵にはまってしまって、そこから抜け出せなくなる。

 

今回、家族に頼まれて作ることになったマカロン。久しぶりなので、今週はずっとレシピを探したり、マカロン動画を見ながらそれぞれのメソッドを比較したり、少しでも沼に落ちていかないようにシミュレートしていた。

 

 

フレンチ・メレンゲ

イタリアン・メレンゲ

スイス・メレンゲ

 

まず、このうちのどのメソッドでメレンゲを作るか。

 

マカロナージュは、多分それなりに出来ると思うので、次の問題はオーブンと焼成温度。大きなガス・オーブンは大量に焼けるのだが、温度に安定感が無い。一方のエレクトリックのオーブンは、レンジほどの大きさなので、直ぐに温度が高くなってしまう感じ。

 

ああ、マカロンの下に敷くものはシリコン製のシルパットが良いのか、パーチメント・ペーパーが良いのか、その問題もあった。

 

 

とりあえず、昨日、比較的成功率の高いイタリアン・メレンゲ+ガス・オーブン+シルパットで試してみた。焼く前。↓

Here comes the chaos



少し焼成温度が高かったのか、焼き色が付き過ぎた。

ちょっと焼き過ぎ



マカロンは割らないと、成功か失敗かがわからない。

うーん、空洞ではないのだが、何となく生焼けな感じ?

not so full



 

次はフレンチ・メレンゲを試してみた。ガス・オーブンで。

イタリアン・メレンゲよりも中が良い感じ。しかし、底が焼け過ぎ。

フレンチ・メレンゲ



もう一度、イタリアン・メレンゲで焼成温度を低くしてみる。

イタリアン・メレンゲ再び



焼成温度が低すぎると、こうしてトップがひび割れてしまう。ただ、オーブンによって、設定した温度でも実際の温度と差があったりするので、オーブンに入れられる温度計を買うことにした。

オーブンと温度の違い



 

 

失敗続きで疲れたので、温度計やマカロンのデコレーション素材を買いにショッピングへ。出掛けたのは、Jo-Ann Fabricsという大型のクラフト店。

JoAnn Fabrics



実は以前ここで、ビーズのクラスを教えていたことがある。

当時、Jo-Ann Fabricsは、全米の店舗をリニューアルしていた時で、特に目玉であるクリエイターズ・スタジオというクラフトを学べる空間をOPENしたばかりの頃だった。私のビーズ・クラスがあった当日、ビジネス・スーツ姿の経営陣が団体で来ていて、その中でも特にある若い男の人が熱心にスタジオを見ていた。クラス中、ガラス越しにウロウロと歩く彼が何となく邪魔で、(絶対にクラフトをしなさそうな若造め!気が散る!)と、内心悪く思っていたら、クラスの後、その若造が、「Youは雑誌に載ったことのあるアーティストさんだって、店長さんに教えて頂きましたよ!」と、声を掛けてきた。その後ろで店長が、「彼はJo-Ann Fabricsの副社長なんだよ」と紹介してくれた。ひぃぃぃ💦 若造とか、邪魔とか心の中で散々悪く言ってしまいましたスミマセン💦( ノД`)

 

スタジオ

 

Jo-Ann Fabricsはその名の通り、布地やミシン、裁縫系を専門に扱っているが、リニューアル後にはケーキなどのお菓子作り素材を扱うコーナーも充実してきた。店内にはオーブンなども設置してある。

なので、マカロンで使えそうなデコレーション素材があるか見に来た訳だ。

スプリンクルやジェル系の食紅をゲット。

おまけに、こんなものも発見!!

School of Fish!!

小魚系のモルド! イワシ缶に魅せられた人間にとっては、たまらない商品だ。

 

 

勿論、買った。使う予定は無いが、買った。チープな靴下も買った。

 

購入したもの



ということで、これからマカロンの中に入れるガナッシュだったり、バタークリームを作ろうと思う。今夜は完全に徹夜である。

マカロン・レポートはまだ続く。

 

Have a great weekend!!!