My Rustic Style

好きなデザインで、お気に入りの空間作り。

Driven

driven: having a compulsive quality or need

 

 

夫はいつも「いつか使う時が来るかも知れない」と言って、古かろうが壊れていようが、“捨てる”という行動には至らない。捨てるというより、手放せないのだ。

だから、空の段ボールを100個近く溜め込み、1980年代のレシートでさえも取っておく。取っておくと言っても、それらをファイリングしたり、整理整頓する訳ではないから、全てが混沌の状態で放置され、そのうち当の本人は一体何を所有しているのかわからなくなる。つくづく、Hoardingというのは、心の病だな、と実感する今日この頃。

 

そんな彼が、家のリフォームを始めるに当たって、私に要求してきたことは、「自分の見えない所で捨ててくれ」。私が餅をつくようなテンポで、地下室にあるモノをポイポイと捨てていく様を見るのが、どうしても辛かったらしい。まあ、一緒に片付ければ、絶対に夫婦喧嘩は不可避だったので、彼なりの譲歩かとも思ったが、でも裏を読めば、自分の苦手な片付けを妻に丸投げできる、という何とも身勝手な要求とも取れた。

それでも、さっさとリフォームを進めたい自分には、背に腹は変えられぬで。腹いせにしっかり嫌味を言いながら笑、毎日、独り地下室に通って、20年分のmessと向き合った。

 

 

  

 


決して楽しい作業ではなかったものの、長年の鬱憤を晴らす様に、じゃんじゃん(自分にとって)不要なモノを捨てられるのは気持ちが良かったし、ゴミ溜めだった地下室の新しいポテンシャルを想像するのもワクワクした。そして、少しずつ床の空きスペースが広がっていくのが清々しかった。最後の方は、夫もゴミ出しに勤しんでくれたので、こうして何とか業者さんに入ってもらえる準備が整った。

 

 

ランバー(木材)が搬入されたところ。

 

 

ということで、これから、部屋の配置やインテリア・デザインを決めるのだが、夫が自分の希望するスタイルに、「ミニマリズム」を提唱してきた。

 

おい。