既に天井用のペイントを用意したにも関わらず、夫が「本当にこの色でいいの?」と言い出した。
夫の悪い癖だ。何かを決めた後も、思い切れず、ずっと延々と迷い、こうすれば良かったかも、ああすれば良かったかも、と悩み続けるのだ。壮絶に面倒臭いことこの上無い。
どうやら、私が決めた天井用のペイントの色に不安があるらしく、壁と天井の色が同じではおかしい、と言うのだ。
はぁ?
体調を崩しているリフォーム業者のおじさんだが、夫とはスマホで連絡を取り合っている。そこで、夫が業者のおじさんにも相談したところ、おじさん曰く、『一般的には、天井の色は壁よりも少しダークな色にする』らしい。いや、その逆で、部屋の明るさによっては1トーン明るめにすることもあるのだが。
私が選んだライム・ウォッシュ・ペイントは、tan系統の色だ。
誰が何と言っても、壁と天井の色は同じ色にする。
実はこの様に同色でまとめたスタイルは、monochromatic styleと呼ばれていて、トレンドでもある。
床が木目調で、そこに天井と壁に違う色を持ってきてしまうと、私の目(め)的にはまとまり無く見えるのだ。夫とおじさんは、「同色だと、大きな洞窟の様に見えるかも」と、心配しているが、和モダンやJapandiを目指すのであれば、壁と天井は同じ色が無難だと思う。色が少なければ少ない程、後々、decorを選ぶ手間が省けるのも、モノクロマティックの利点である。
一方の、メインルームの横にあるオフィスは、小さいながらも窓灯が入るので、それ程拘らない。恐らく、淡いグレー系が無難だと思う。
ペイントのサンプルを貼ってみる。
先日買ったミントンのアンティーク皿や古伊万里の小皿。
収納場所に困って、クッキング・ブックなどを整理&移動し、カップボードの棚一段を空けてみた。何とか収納できた。
このカップボード、夫が小さな頃に彼のお母さんが使っていたキッチン・キャビネットの1つで、何でも捨てられない夫が譲り受けてきたもの。笑
上下には、夫の祖父母が使っていた、Villeroy & BochのRusticanaシリーズを並べてある。
枚数がそれなりに多いので、折りたたみデスクの中にも収納してある。
ホリデーなどの特別な時に、未だに大切に使わせてもらっている。
この食器を使う度に、夫は彼の祖母が焼いてくれた変なオレンジ色のステーキの話をしてくれる。
実は、夫の祖父母、執事やメイドを20人以上も雇っていた大邸宅に住むドイツの大富豪だったらしい。未だに彼らの名前がついたストリートがあるとのこと。だから、全てを捨てて、ナチスの支配を逃れてアメリカに移民として渡ってきた祖母は、料理が全く出来なかったと聞いている。変なオレンジ色のステーキは、そういうことなのか。
曾祖父の名前は、Wikipediaにも載っている。
ま、その話はいつか機会があった時にでも。
今週のリフォーム作業は、どうなることか。
神のみぞ知る。